第66回異能工房勉強会報告
- 2019年2月12日(火)19:00~21:00
今回は首藤がインフルエンザでお休みだったので会員の大薮さんに写真と
書記をお願いしました。
2019/2/12(火) 異能勉強会報告 19:15-20:30
切り絵による絵本作家 平松弘三 さん
テーマ「マツコも知らない切り絵の世界」
■1 なぜ切り絵を始めたか?
現在湖北小学校の公務員(昔は用務員と言った)
窓が汚れていたので、全校の窓をピッカピカにしたら、鳥が2-3羽死んでしまった
なんと、窓があまりに綺麗なので、ぶつかって、死んだ。
そこで、日本野鳥の会を調べて、鳥のシールを窓に貼ろうと思ったら、
とっても高額、、、
そこで切り絵を貼ろう、、、ということで始めました
それは今から3年前のこと (平松さん還暦直前? 現在62才)
■2 切り絵体験
最初につくったのは、木村隆之さん、
それから、小学校の卒業生全員の顔を切り絵で制作、
これは、とっても評判になり、お母さんが喜んでくれた
そこで、「よし、1000人を目標にしよう!」
2018年7月に、
小学生から「点字は触って読むんだね。 だったら、目の見えない人に、
切り絵は触って見えるのではないか?」とヒントをもらった。
彦根市に盲学校があり、
触って分かるように、分厚い紙で切り、台紙に貼り付けて、凹凸が分かるようにした
日本初の昭和31年生まれの盲導犬チャンピーと、栄養失調で視覚障害のある、かわいきよしさん、
の切り絵をつくって、子供達に触らせた。 (写真参照)
そして、18人の生徒の切り絵をつくった
今後は、視覚障がい者でも見える絵本をつくろうとしている
■3 切り絵とは? 経験からわかったこと
アナログのようでデジタル
つまり、白か黒か、切るか切らないか、ゼロイチで決まり、
間がない。 白黒をはっきりしなければならない。
孫の絵本をつくった。
小さな子は、シワもないので非常に難しい
切り絵は「目鼻」などを離島にできない、かならず線でどこかでつなぐ必要がある
一枚の切り絵は、下書きが1時間、カッティングに1時間で出来る。
もちろん最初は、もっと時間がかかった
どのようにしてつくるの?という質問が多いので、
iphoneで、切るところを動画で撮った (何枚かの実演動画を披露いただいた)
本日の講演のため、異能工房の関係者の写真などを見て
生け花の三重野さんをつくった。
難しいのは、ひげ、はげ、白髪、赤ん坊、
異能会員の住友雅美さんのFacebookから、和服姿を選んで何枚かつくった(写真参照)
このとき、白黒の切り絵が和服・和がらがとっても合うことに気づく
和装の広告パンフレットを切って、裏から貼るというコラージュ手法を見いだした (写真参照)
同じく、異能会員の高木治夫さんが、舞妓さんの撮影会をしていることを知って、
高木さんにお願いして、舞妓さんの写真を何枚か見せていただき、
この3連休で、16名の舞妓さん・芸子さんの切り絵を集中してつくった
注:これらの写真は本人許可を得ていないので、あくまで試験的に作成ということで
写真はSNSに載せないで下さい!
■4 絵本
今日の講演に呼んでいただかなかったら、これらの作品、舞妓さん切り絵のチャレンジは
出来ていなかった。
もともとの計画は、以下を考えていた
1) 盲学校の生徒さん向けの絵本、「ひとりぼっちのぼく」
2) 初孫、現在1才8ヶ月の絵本をシリーズで、第一作は「ママ見なかった?」
3) 盲目のピアニスト 辻井さん向けの絵本を、許可をいただきお母さんに届けたい
4) 二人目の孫がお腹にいるので、第二作 「お姉ちゃんじゃないよ」
切り絵作家としての芸名は、 平松弘三 → 紙切弘蔵、を考えている
■5 講演後の談話 高木治夫さんからの提案
これは、絶対売れる!
ただし、本日の切り絵を見ると、住友雅美さんの切り絵の方が素晴らしい、
その理由は、住友さん本人を知って、つくっているから
舞妓さん・芸子さんの切り絵はぜひ始めたいので、撮影会に来て欲しい。
そして、本人に出会って、話して、その人柄を理解した上で、つくったら売れる
今は、撮影会に3人のプロを呼んでいる
1) 作家: 舞妓さんのインタビューをして、うまく魅力を引き出した記事を書く
京都芸大卒、直木賞作家 黒川ひろゆきさん
その奧さんで、日本画家の まさこさん
2) 俳句: 80才のプロの俳人に撮影会に来てもらい、写真に俳句を詠む
すでに、400作できている
3) カメラマン
平松さんには、ぜひ4番目の切り絵作家として、売れる商品をつくっていただきたい
———— 以上
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